漢字の学習を10倍楽しむ方法は無いのか?

 子どもたちに漢字の学習を自習でしてもらった。

 教師としての私の困り感はこのような感じだ。

① 時間内に終わっていない子どもがいる。

② なぞりなどの書き方がすごく雑。

③ 文章を書くときに主語が無い。

④ 文章が例文の丸写しになっている。

⑤ 「とめ・はね・はらい」が適当。

⑥ 線の長い短いがぐちゃぐちゃ。

 という感じで、細かいことを言い出したらキリがない。もちろんこれらのことを子どもたちに直接伝えることもできるが、どうしたら、子どもたちに分かってもらえるのだろうか。

 絶対に漢字はきれいな字で書かなければならない。というくらい強制的に美しく書かせる気はさらさらないが、以下の点は子どもたちに伝えていきたいと思う。

 先生が言っているからそうするのではなく、子どもたちに納得したうえで学習に取り組んでもらうにはいったいどうすれば良いのだろうか。

① 誰が読んでも、読み間違いの無い字。  ➡  他人へのやさしさ

② 主語を必ず書く。 ➡ 日本人として正しい日本語を・コミュニケーションの基本

③ 本気を出す練習 ➡ レベルアップのチャンスと考えるプラス思考

 教師が納得したうえで、子どもたちに話したい。

 結局、楽しく漢字の学習をするアイディアはまとまらないままなので、思いついていることをメモだけしておこうと思う。やりながら子どもたちの反応を見て、調整していこう。

① 終わった漢字はハンコ押して一覧にして貼っちゃおう作戦

② 1発合格でポイントゲット作戦

③ 時間ちょうどに書き終わろう大作戦(わざとゆっくり)

 

アンパンマンの歌

 何のために生まれて 

 何をして生きるのか 

 分からないまま終わる 

 そんなのは嫌だ

 

 「やなせたかし」さんの書いたアンパンマンの歌の歌詞が、最近頭の中をぐるぐる回っている。

 自分の頭の中が全くうまく整理できていない。

 何のために今目の前のことをしているのか。

 どうして自分はこんな言葉を口にしているのか。

 自分自身に納得のいく価値づけができない。

 もちろん、やりたいことはたくさんある。お金や時間が無いわけでもない。しかし、自分が今置かれている状況で思いっきり好きにやることは、自分の置かれている状況に文句を言っているだけのように感じる。

 それに、自分がやりたいことは、どこか単純なる自己満足のような気がすることも多い。あまりに無計画で、その場の思い付きで、周りや子どもを振り回していく自分に相当腹が立つ。

 

 「・・・分からないまま終わる そんなのは嫌だ」という歌詞の通りだと思うが、まだ自分は探し続けている段階のように思う。しかし、どうせ探すのなら、焦らずおおらかに顔を上げて前を向いて探していきたいと思う。

 今目の前のことに全力を出すことが出来ないで(出来れば与えらたものではないに対して)自分のめざす教育に近づいていくことは難しいだろう。

 自分がめざす教育はどういったものなのかは後日また書くとして、今目の前の子どもたちが「勉強を好きになる・友だちを好きになる」ために、「目に映る全ての物がメッセージ」ということに気づいてくれるように、授業や関わりをデザインしていきたい。

 

 とりあえず、現状で上手くいっていないという手ごたえがあるのならば、それは自分を変えていくサインで、チャンスなのだから、勉強しなさい!